観光から始まるまちづくり

最近、朝晩は特に冷えてまいりました。皆様も体調にはくれぐれもお気を付けください。

 この時期は湯河原の地も、もみじの郷やみかん狩りなど、湯河原独自の魅力がより際立つ季節だと感じております。行政におきましても、町の広報誌やホームページで様々な情報の発信をしております。また、湯河原温泉観光協会や湯河原町商工会に関しましても最大限の努力をしていらっしゃるのは明らかであります。しかし、10月は観光地としての観点から、少しお客様が少ないのではないかと思います。これは、夏という海の季節が終わり、冬への移り変わりの中で観光へ行こうという気持ちが湧いてこないからかもしれませんが、観光のまち湯河原としましては何とかお客様をお呼びしたいのであります。

 先日、東京からいらしたお客様に湯河原の良さを聞かせてもらいました。温泉があり空気がおいしく、都心からも近い、というごく普通の感想の他に、湯河原はあまり観光客がいないので隠れ家的な感覚で遊びに来れる、とおっしゃるのです。これには驚かされました。行政や観光関連のお仕事の方からは観光客が少なくなっているという事実は聞かされていましたが、まったく逆の発想で湯河原に来てくださる方がいるというのは、新しい発見になりました。

 湯河原の周りには、箱根や熱海という観光地があります。箱根は平日でも多くの観光客で賑わっており、特に海外からの方が目立ちます。熱海も駅前は活気があり、駅に着いた瞬間に観光地に来たんだなぁ、という気持ちになります。しかし、湯河原もまた、箱根と熱海に負けず劣らず良いところがいっぱいあるのです。

 決して、前段の二つのまちの真似をしようというのではありません。湯河原の良さを前面に出し、そして何より町民の方々にもう一度湯河原の素晴らしさを実感していただいて、日々減少してしまっている観光客をお出迎えし、おもてなしができるようなまちになれば最高ではないでしょうか。湯河原町は観光地であることは間違いありません。ただし、湯河原町の皆様が一体となり、観光のみならず全ての面(観光関連以外の業種の活性化、福祉の充実、教育制度の改革など)においての底上げをしていかなくてはならないのです。

皆様からのご意見をどしどしお寄せください。心よりお待ちしております。

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