小田原市長選挙公開討論会について

 現在、熱戦が繰り広げられております小田原市長選挙ですが、選挙というのは、候補者のためにあるのではなく、その地域に住んでいらっしゃる方々のものであるとご理解いただきたいです。ぜひ小田原市民の皆様には、ご自分が持っている大事な選挙権をしっかりと行使していただきたいと願っております。
 
  5月8日に、社団法人小田原青年会議所主催による小田原市長選挙へ出席いたしました。加藤憲一氏、豊島きよし氏、山田文雄氏の3候補予定者がご出席し、大変な盛況でした。 
私は青年会議所メンバーという立場で参加したわけでしたが、湯河原町議としても、次の小田原市長がどなたになるのかは大変興味があります。特に、現状各自治体で進められている2市8町の合併問題には、湯河原町も含まれておりますので、中心市である小田原市の次期首長の考えを聞ける良い機会と考え、楽しみにしておりました。

  結論から申し上げますと、3名の候補予定者とも二市八町の合併問題には賛成という考えでした。しかし、選挙の第一の争点ではなさそうです。今回の討論会の内容とマニフェストを参考にすると、異なった点は、

・加藤氏は、5年から10年という中長期的な合併
・豊島氏は、医療や福祉、財政の合理化を目指しての合併
・山田氏は、合併新法に基づくという考え方なので、平成22年度末(平成23年3月31日まで)までの合併

 実際問題として、先日湯河原町側から頂いた資料によりますと、合併をしない場合の2市8町の財政推計を見て驚愕いたしました。
平成21年度から  湯河原町、小田原市
平成22年度から  南足柄市、中井町、開成町
平成20年度から  大井町、松田町、箱根町、真鶴町
平成23年度から  山北町
におきまして、歳出が歳入を超えてしまうのです。要するに赤字運営になるというわけです。湯河原町におきましては、以前から知っておりましたが、近隣の自治体でもこのような推計が出ていることは知りませんでした。赤字運営になってしまうということは、現状の負債は減らしていくことができないと考えます。このままですと、これから10年後20年後の私たちの次の世代には多大な借金を残してしまうのは目に見えています。

  合併することで、役所の職員の減数や首長の減数(人件費削減)や、議員の減数(議会費削減)、消防の一本化などメリットがあります。今後、湯河原を含める神奈川県西地域の未来を考えると、合併に向けて迅速な対応をしていかなくてはならないと考えております。皆様のお手元にも6月に入りましたら、合併についての資料が配布されますので、ぜひともお時間を作っていただき、お目通しいただきますようお願いいたします。

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